名高いブランド靴の一つが、アルティオリ
イタリアでも名高いブランド靴の一つが、アルティオリです。
もちろんブランドの本場であるイタリア国内でも、高い人気を博しています。
アルティオリは、1945年に「ヴェリーノ・アルティオリ」が、イタリアのミラノで設立しました。
1945年と言えば、第二次大戦の「イタリア戦線」が終結した年でもあり、当時はまだ戦争の影響で色々と混乱していました。
そんな中、ヴェリーノ・アルティオリが新しいブランドを設立したことで話題になり、新しい時代に向かっての船出でもあったのです。
ブランド設立当初は8人程度のスタッフしかいない小さな規模の工場でしたが、その後は僅かな間に急成長を遂げることになります。
アルティオリは、デザインはもちろんファッション性にも重きを置いたデザインに特徴があり、イタリア本国だけでなく海外からも高い支持を集めています。
他のブランド靴と比べ、耐久性ではやや劣る部分があるものの革の品質は最高級であり、製品がバリエーションに富んでいるのも特徴と言えます。
現在はたくさんの人から親しまれており、人気俳優や政治家、世界中にいるセレブなどからも愛用されています。
たくさんのユーザーを抱えていることも特徴と言え、かつてアメリカ大統領であった「ジョージ・ブッシュ」やイラクの「フセイン」も顧客になっていたと言われています。
豊富なバリエーションに魅力がある
アルティオリと言えば、デザインやファッション性に定評がありますが、それ以外に製品のバリエーションに富んでいるのも魅力と言えるのではないでしょうか。
バリエーションが豊かだからこそ、ブランド靴の愛用者の増加へと繋がったのかもしれません。
アルティオリの靴ですが、他のブランド靴と比べて使用している素材が異なります。
製品に実際に用いられているのは、様々なラスト(木型)と素材であり、革については徹底的に管理されています。
厳選された最高品質の素材を使用しているだけでなく、ベジタブルタンニンなめしといった、なめし加工を行っているのが特徴です。
細部にまでこだわりを持って作られたスタイルには、高い定評があります。
アルティオリはマッケイ製法で仕上げている
アルティオリの靴は、ほとんどの製品に対してイタリア靴に多いマッケイ製法を採用しています。
イギリス靴と言えば、その多くはグッドイヤーウェルト製法を採用していますが、アルティオリはマッケイ製法で仕上げているのです。
グッドイヤーウェルト製法と比べてみると、マッケイ製法の仕上げた靴の方が軽快で返りが良くなり、履き心地が良くなることで知られています。
マッケイ製法というのは、元々は宮廷内での室内履きのために作られた製法と言え、それだけ繊細で履き心地の良い靴になりやすいと言えるのです。
ただ履き心地の良さにこだわっている反面、耐久性や耐水性などはグッドイヤーウェルト製法より劣るとされています。
例えば、アスファルトといった硬い地面の上を1日歩くような用途については向いていないかもしれません。
耐久性や耐水性はグッドイヤーウェルトの方が上回っていますが、マッケイ製法はその分自由度が高く、さらにデザインやファッション性に富んでいます。
デザインやファッションをより多く追求するイタリア靴には、ピッタリではないかと思います。
特にアルティオリはバリエーションが豊富ですので、グッドイヤーウェル製法よりも、自由度の高いマッケイ製法の方が相性は良いと言えるでしょう。
アルティオリの靴に使用している革は、化学薬品を使用していないのが特徴です。
さらに外側からはステッチが見えないように、キレイに縫い付けられています。
仕上がりに手間と時間が必要な製法を行っているからこそ、履き心地の良さを実現できるのです。
アルティオリについては、その全ての工程を自社だけで行っており、さらに現在もアルティオリ一族の伝統をしっかり守っています。
その精神がブランド靴の業界からも高い評価を受けていて、そのまま人気へと繋がっているのでしょう。
アルティオリの靴は革の質が高いことから通気性が高まり、さらにステッチだけで施工した特殊なライニングやソール素材のおかげで、初めて履く方も足の快適さを実感できるはずです。