ワインというとフランスをイメージする人も多いと思いますが、そんなフランスには、世界的に有名なワインの生産地である「ボルドー」があります。ボルドーワインは、ボルドー地によるワイン造りの歴史を通して養われた確かな技術に加え、高い信頼度に定評があります。世界的にも有名なワインであるボルドーについて、その特徴や産地などを紹介します。
ボルドーワインの地理や歴史
「フランスワインの女王」とも評されているのが、フランスだけでなく世界的にも有名な「ボルドーワイン」です。ボルドーワインの産地として世界的に有名なボルドー地方は、フランスの南西部に位置しています。
ここは温暖な海洋性気候に属した地域で、ブルゴーニュ地方と並びフランスを代表する銘醸地として知られており、特に4世紀頃から注目を集めるようになりました。
ボルドーというとワインをイメージする人も少なくありませんが、実際にはただ単にワインの産地として知られているだけでなく港町としても優れているのです。
ボルドーという地域は、ガロンヌ川やドルドーニュ川、加えて海に注ぐジロンド川など様々な川があるのが特徴になり、そのおかげでボルドーは港町としても発達し、世界的にも重要な役割を果たすことになります。
ボルドーは、当時ワインの生産には不適であったイギリスからの需要もあり、産出されたワインがイギリスに輸出されることになりました。
その結果、ボルドーは安定したマーケットを獲得することになります。
また百年戦争でイギリスとの交易が断絶した後は、オランダなどと取引きすることが増えていきました。その後、ボルドーワインの品質を維持するために、原産地統制呼称(A.O.C.)が制定されます。
A.O.C.というのは、ワインの産地やブドウの品種、栽培や醸造方法などの項目を厳しく規定し、そのワインの品質や個性を保証するもので、世界でも初めてとなるワイン法として話題になりました。
その後は多くの国がフランスのA.O.C.を元にしてワイン法を作成するなど、ボルドーワインは世界に大きな影響を与えることになります。
ボルドーワインの特徴
ボルドーワインというのは、複数のブドウの品種をブレンドしたもので、単一品種からワインが造られるようなブルゴーニュとは対照的と言えます。
このように複数のブドウ品種をブレンドすることで、他のワインにはないような、複雑且つ豊かな味わいを楽しめるようになるのです。
ボルドーワインの赤ワイン用の品種では、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フラン、メルロー、マルベックやプティ・ヴェルドなどが有名で、白ワイン用の品種はセミヨンやソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルなどがあります。
ボルドーの場合は、全体的には赤ワインの生産が多くを占めているのが特徴になり、多くのワインがA.O.C.ワインと言われています。
ボルドーワインというと「長期熟成に向いている」、「力強く渋みに特徴がある」といったイメージを持つ人もいると思います。確かにその特徴もありますが、ボルドーは長期熟成型の高級赤ワインはもちろん、誰からも親しみやすい軽やかな赤ワインにも定評があり、バリエーションに富んでいます。
具体的には貴腐ワインやロゼワインを始め、爽やかな感じの辛口白ワインやスパークリングワインなど様々です。
このように全体的にバリエーションに富んでおり、一部の高級ワインを除き、発表された直後から特に熟成を待つことなく、すぐに飲めるワインが数多く生産されているのも特徴と言えます。
ボルドーワインの主な生産地
ボルドーワインは様々な地で造られており、その地域は3つの大きな川によって区切られた5つの地域に分類できます。
それぞれの地域によって実際に栽培されるブドウの品種や種類などが異なり、生産されるワインのスタイルも変わるのが特徴です。
その一つがメドック地区です。
メドック地区は、ジロンド川の左部分に広がっており、ボルドー市の北側に位置しています。こちらの地域は砂利質と粘土質が混合した土壌に特徴があり、ボルドー市に近い上流に行くほど砂利質の強いものになっているのです。
ここでは水はけが良い土壌に適しているカベルネ・ソーヴィニヨンが有名であり、下流ほど粘土質が強くなることから、それに適したメルローが多く栽培されているのです。
またグラーヴ地区もあり、こちらはボルドーの南側にあります。グラーヴは「砂利」を意味しており、その名前の通り、小石や砂利によって覆われた水はけの良い土壌が特徴です。
その他の地域も豊かな土壌が多く、それが美味しいボルドーワインの根源になっています。
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