おすすめ　イタリア　ヴェネト州のワイン

ヴェネト州のワイン

イタリアのヴェネト州は、イタリア半島の北東部に位置しており、州都は世界的にも有名な水の都であるヴェネツィアです。

ヴェネト州には様々な種類のワインがあり、美味しさや口当たりの良さで評判の白ワインのソアヴェや、ワイン愛好家たちからも人気のある赤ワインのヴァルポリチェッラ、さらにスパークリングワインのプロセッコなどの産地としても知られています。

ヴェネト州では、イタリアでも第2位の生産を誇るDOCGやDOCワインなど、高品質なワインを数多く産出しているのです。

ヴェネト州には、ロミオとジュリエットで名高いヴェローナもあり、ここでは毎年春になると世界でも最大規模を誇るワインの見本市が開催されることでも有名で、その地でもあるヴィーニタリーでは、世界各国からワイン愛好家やバイヤーたちが集まっています。

2018年に開催された第52回の見本市では世界36ヶ国が参加し、現地では4,380ものブースが設置されるなど、その盛況ぶりが話題になりました。

またDOCGプロセッコの産地として有名なコネリアーノやヴァルドッビアーデネ地方では、2016年にヨーロッパワイン文化圏の首都に選ばれ、現地では数多くのイベントが開催されています。

ヴェネト州で生産されているブドウ品種

ヴェネト州には数多くの土着品種があることで知られていますが、その中でも代表的なものがヴァルポリチェッラや、バルドリーノのブドウ品種であるコルヴィーナと言われています。

ブドウの品種は王様が愛飲することもあって、コルヴィーナレアーレと呼ばれることもあるようです。

プロセッコの原料になるブドウについては、これまではただ単にプロセッコ種という呼称が呼ばれるこが多かったのですが、DOCGで生産されるプロセッコについては、他地域との差別化を図るため昔からの呼び名でもあるグレーラ種という名称に変更されています。

以上の土着品種の他にもまだあり、例えばカベルネソーヴィニョン、シャルドネなど国際的にも有名な品種も数多く栽培されているのです。
ヴェネト州には数多くのブドウの品種があります。

ヴェネト州の主な生産地

イタリアのヴェネト州は、9万ヘクタール以上ものワイン用のブドウ畑があることで知られていて、今も増加していると言われています。

こちらには様々な生産地があり、主な生産地としてはヴェネト州の西端に位置している場所で、ここはヴェローナの北部に広がっている丘陵地帯でもあります。

丘陵地帯では、赤ワインのヴァルポリチェッラや白ワインのソアーヴェが作られていて、このすぐ近くではガルーダ湖の東岸にある細長い地域で、バルドリーノが生産されています。

またプロセッコでも造られていて、こちらにはヴェネツィアより北部にある、ドロミテ峡谷に連なった丘の上で、イタリアでも伝統的なDOCGコネリアーノやヴァルドッビアーデネ、プロセッコなどの生産地が存在しており、1969年に格付けされた、その当時の状態のままで造られているのが特徴と言えます。

ガルーダ地区は、ヴェネト州を代表するDOCワインの産地が多い地域になり、特にコレニアーノ丘陵地区からヴァルドッビアーデネまでに至る地域は、プロセッコDOCGの生産地としても有名です。

トレヴィーゾ地区は、ヴェネツィアの北部からアドリア海沿岸の内陸にある平野部にかけ、国際的にも有名なブドウの品種を使用した、誰にでも飲みやすいワインの産地として知られています。

ヴェネトワインの生産量

ヴェネト州のヴェネトワインの生産量ですが、2017年には8,375ヘクトリットルの実績を挙げており、イタリアで生産されるワイン全体のおよそ21%を占めています。

この年は異常気象ということでその影響も受けていて、前年比と比べて約17%も生産が減少しています。

ただそれにもかかわらず、過去10年間の平均値で見ると、およそ1%の減少に収まっているのが特徴で、近年は増加傾向にあります。

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ヴェネト州全体のワインの輸出額は998百万ユーロと、イタリアで最も多くなっていて、前年比でも7.0%増加しており、イタリアワイン全体でも約35%と高いものになっています。

中でもプロセッコは300百万本の輸出量があり、輸出先はイギリスやアメリカ合衆国が多い傾向にあります。

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