おすすめ　スペインワイン　スパークリングワイン「カヴァ」

スパークリングワイン「カヴァ」とは?

スペインでおなじみのワインの中に「カヴァ」がありますが、カヴァはシャンパン（シャンパーニュ）と同じ古くから培われてきた伝統深い製法で製造されているワインです。

スパークリングワインには色々な種類がありますが、その中でもカヴァは、プロセッコやシャンパンに次ぐ人気を誇っていて、特に販売本数についてはそれら人気のワインを圧倒しているのが特徴です。

年間でおよそ2億4,000万本が販売されている、とも言われています。

スパークリングワイン「カヴァ」というのは、世界3大スパークリングワインの一つとして知られているのです。

カヴァ（Cava）というのは、カタルーニャ語で「セラー」のことを表していて、ワインを熟成させるために使用する洞窟（Cave）が由来と言われています。

カヴァを生産していた地域は、元々は製法をカヴァの規則で定めていたこともあって、カタルーニャを始め、リオハやアラゴン、ナヴァーラやバスク、ヴァレンシアなど、それぞれの気候や風土、慣習などが異なる地域に3万ha以上もの畑が存在していたのです。

しかしカヴァの生産量の約95%もが、フレシネとコドーニュの二大生産者が拠点としている、サン・サドゥルニ・ダノイア地域で生産されています。

カヴァとシャンパンの相違

スパークリングワインのカヴァとシャンパンは、どちらも同じ製法によって生産されていますが、フランスのシャンパーニュ地方で造られているものがシャンパン、そしてスペインのカタルーニャを中心とした地域で生産されているのがカヴァになります。

シャンパンとカヴァはそれぞれ様々な規定をクリアする必要があり、それを突破できないとワインとして名乗ることができないようになっているのです。

それぞれ規定は異なりますが、2つのスパークリングワインの大きな違いは、実際に使用されているブドウ品種の種類と言われています。

カヴァの方は、カタルーニャ地方固有のブドウ品種を用いることで、次のような特徴が出てきます。

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その一つが、酸味が穏やかでとても飲みやすい点です。

ワインというのは飲みやすさも人気の秘密であり、その意味でもカヴァは多くのワイン愛好家から支持を得ています。

カヴァには、シャンパンで用いられるシャルドネやピノ・ノワールを使用することも可能なのですが、それ以外に用いられているカタルーニャ地方の固有のブドウは比較的酸味が多いのが特徴であり、また穏やかな品種が多く存在していることもあって、シャンパンよりも酸味が穏やかで飲みやすいと絶賛されています。

カヴァは個性的なアロマを持っているのが特徴であり、固有品種に由来のある焼けた土やゴムみたいなアロマがあります。

アロマの香りは人によって受けとめ方が異なり、好きな方がいる一方で「ちょっと無理」や「私には合わない」という人も少なくありません。

アロマの香りは好き嫌いが分かれますので、苦手意識を持っている方は、シャルドネやピノ・ノワールをたくさん用いたカヴァを選択するといいかもしれません。

さらにカヴァには辛口が多いのも特徴の一つです。

シャンパンが生産されているフランスのシャンパーニュ地方よりも温暖な気候のため、果実の成熟度が高くなりやすく、それが辛口に繋がっていると言えます。

最近では糖分を添加しないような、極辛口のブリュット・ナチューレなども人気があります。

カヴァのブドウ品種

カヴァの品種は白ブドウ5種である、「チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ、シャルドネ、スビラ・パレン」と、黒ブドウ4種の「ガルナッチャ、モナストレル、トレパ、ピノ・ノワール」の計9つがあります。

中でも主要な品種と言われているのが、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダとされています。

チャレッロは、カヴァに用いられる固有品種の中でも、最も高品質のものと言われている白ブドウです。

チャレッロで造るワインは力強い雰囲気を醸し出してくれる、とワイン好きの間で評判です。

有名生産者の多くが、チャレッロ100%であるキュヴェを造っているのが特徴になり、過熟すると土本来の香りを放つことから、それがカヴァ特有のアロマの香りとも言われています。

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