ワインは世界的に有名な飲み物ですので、アメリカにも人気のワインが存在します。それが「カリフォルニアワイン」になり、自然豊かな大地で育まれたブドウをたくさん使用して造られているのが特徴です。アメリカにて生産されているワインの多くは、カリフォルニアで造られています。そんな人気のある、カリフォルニアワインの魅力を紹介します。
カリフォルニアのワインの特徴
アメリカでは様々な種類のワインが造られていますが、アメリカで生産されているワインのうち、約90%がカリフォルニアの地で生産されているのです。
1年間におけるアメリカのワイン生産量は世界でも第4位ですので、世界には数多くのカリフォルニアワインが流通していると言えます。
カリフォルニアという地域は、ワインの生産地としてまだまだ歴史が浅い方ですが、ヨーロッパの伝統的手法を生産に取り入れるなど、世界でも最先端のワイン生産地と言われているのです。
カリフォルニアではワイン生産のための様々な手法を実践しており、例えばカリフォルニア大学には、ブドウ栽培やワイン醸造関係の専門部門が設立されています。
ワインについては、科学的な研究など様々な手法を取り入れているのが特徴と言えます。
カリフォルニアワインと気候や風土
カリフォルニアワインは、カリフォルニアの気候も大きく影響しています。
カリフォルニアワインの上質なできは、以下の3つの気候や風土とも大きく関係しているのです。
◆気候
カリフォルニアの気候は温暖でありながらも湿度が低く、1年間の気候は安定しており、全体的に雨量が少ないのが特徴と言えます。
このような乾燥したカリフォルニアの気候がワインの生産に適しており、カビや病害虫などを回避できるメリットがあるのです。
◆寒流
風土としては、寒流も忘れてはいけません。
カリフォルニアの気候は寒流が大きく影響しており、北から南に流れるカリフォルニア海流は水温が低いのが特徴です。
海に近ければ近いほど冷涼になり、逆に内陸に行けば行くほど暑く乾燥した気候になります。
そのようなカリフォルニアの気候の影響によって、栽培地域によって適したブドウの種類も変わってくるのです。
◆霧
カリフォルニアのワインは、霧も重要なバロメーターになっています。
カリフォルニアと言えば霧というほど、こちらの地域は霧が多いのが特徴で、カリフォルニアの名物とさえ言われているのです。
霧は寒流で発生する冷たい空気が大きく影響していて、その霧によってブドウは強い日差しから保護され、ほど良いものに成長していきます。
その結果、成熟したブドウが採れるようになるのです。
カリフォルニアの場合は、低い位置のブドウは霧の影響によって太陽光が遮られ、逆に高い位置のブドウは太陽の日差しをたくさん浴びるなど、その差もカリフォルニアワインの味に大きな影響を及ぼしていると言われています。
以上の3つの気候や風土が、カリフォルニアワインの美味しさの秘訣と言っていいでしょう。
・カリフォルニアワイン生産地
カリフォルニアは「ノース・コースト」、「セントラル・コースト」、「シエラ・フットヒルズ」、「セントラル・ヴァレー」、「サウス・コースト」といった5つが主要な産地と言われています。
それぞれについて紹介します。
◆ノース・コースト
ノース・コーストは、サンフランシスコの北側に位置している地域になり、全体が海と山に囲まれています。
こちらにはナパやソノマ、メンドシーノなどの有名な地域があり、比較的高級なワインの産地としても有名です。
ノース・コーストは、カルベネ・ソーヴィニヨン種、ピノ・ノワール種、シャルドネ種など多くの品種があります。
◆セントラル・コースト
セントラル・コーストは、太平洋沿いに位置しており、サンフランシスコからサンタバーバラに及ぶ地域のことです。
内陸部は温暖で乾燥した気候であり、海岸地域は寒流の影響もあって冷涼になっています。
地域によって特徴は異なり、それぞれの地域で個性的なワインを数多く見ることができます。
北部地域ではピノ・ノワール種が、南部地域ではメルロー種などの品種が栽培されています。
◆シエラ・フットヒルズ
こちらの地域は1840年代から50年代にかけて、ゴールド・ラッシュの舞台となったことで話題になりました。
その影響もあって、シエラ・フットヒルズのワインの需要が高くなったのです。
◆セントラル・ヴァレー
カリフォルニアの農業の中心地でもあり、州の中でも最大のワイン産地として知られています。
◆サウス・コースト
ロサンゼルスやサンディエゴに近い地域になり、暑く乾燥した気候帯に属しています。
こちらは毎日楽しむことができるテーブルワインに定評があります。