海外には様々なブランド靴が存在し、日本でも根強いファンから愛用されています。ブランド靴は様々ありますが、イギリスで有名なのがエドワード・グリーンです。斬新なスタイルやエレガントなシルエットに、魅了される人も少なくありません。そんな魅力的な、エドワード・グリーンについて紹介します。
革靴ブランドの中においてトップクラスを誇るとされるエドワード・グリーン
数多いブランド靴の中でも高い人気を誇るのが、革靴ブランドの中においてトップクラスを誇るとされるエドワード・グリーンです。
イギリス靴の伝統をしっかり守りつつ、他のブランドとの差別化も忘れてはいけません。
エレガント且つシックなシルエットに定評があり、それが世界を魅了していると言えます。
エドワード・グリーンは、イギリスの革靴ブランドの中でも高い評価を得ており、たくさんのファンから親しまれているのです。
その人気の高さは、同じイギリスのブランド靴である「ジョン・ロブ」と同様で、それらと引けを取らないとも言われています。
ただエルメス傘下にあるジョン・ロブとは異なり、エドワード・グリーンはこれまで様々な経営上の危機に直面しています。
そのような困難な状況下においても、大手の有名ブランドの甘い誘いに飲まれることはなく、その後の努力によって独立したブランドへと築き上げていくのです。
色々と努力をすることで、現在のような堂々とした地位を築き上げていきます。
こちらのブランドが手掛ける靴は高い品質に優れているのが特徴で、ブランド靴の愛好家はもちろん、一般の人からも高い支持を得ています。
数多くの同業の靴職人から絶賛されるほど、高い信頼を得ているのです。
エドワード・グリーンは、その豊富な種類のラストにも定評があり、これまで多種多様なコレクションを手掛けているのも魅力の一つと言えます。
これまで様々な製品を提供していますが、その中でも人気があるのが内羽根ストレートチップの「チェルシー」や、Uチップの「ドーヴァー」などではないでしょうか。
これらの作品は不朽の名作として、イギリスだけでなく海外からも絶賛されるケースが多いのです。
エドワード・グリーンの別注モデル
エドワード・グリーンと言えば、別注モデルも有名です。
かつては倒産危機など、経営難に陥ったことがあります。
そして経営を復活させるべく、様々な施策を打ち出していきます。
倒産の危機からの復活を目指していた1980〜1990年代に、エドワード・グリーンは自社製品はもちろん、他社ブランドの製品も数多く手掛けているのです。
具体的には、「バーニーズニューヨーク」や「フォスター&サン」、「エーボンハウス」や「ワイルドスミス」、「オールドイングランド」や「ロイドフットウェア」、「W&Hギデン」や「ポールセンスコーン」など、様々な種類の製品を提供しています。
これはほんの一部であり、その当時はエドワード・グリーンが如何に必死に靴作りに励んでいたかを察することができます。
そのような生き残りに必死となる姿勢が、現在のような魅力的なブランド靴へと繋がっていくのです。
エドワード・グリーンの代表作 チェルシー
エドワード・グリーンはこれまで数多くの作品を提供していますが、その中でも人気があるのが、看板モデルとも称されている「チェルシー」です。
「チェルシー」は、時代を先取りする作品として知られており、エドワード・グリーンの代表作とも言えます。
その優美なスワンネックステッチが、たくさんの人の心を魅了しているのです。
チェルシーには、看板ラストである「#202」を採用したものと、後発のラストである「#82」を採用したものとが存在しています。
特徴を見ると、「#202」と比べて「#82」は少し捨て寸が長くなっており、全体的なシルエットが現代にマッチし、スタイリッシュなものに仕上がっています。
さらにボールジョイントもキレイに作られていることから、フィッティングについても「#82」に人気があるようです。
一般的に「#82」は万人向けと言われており、現在では業界でもナンバーワンの人気を持つまでになっています。
しかし「#202」も魅力的で、こちらはエドワード・グリーンの伝統的なラストと言われ、たくさんの人の足にフィットする足型とされているのです。
もちろん人によってサイズは異なりますが、どちらも素敵なものには変わりありません。
何もチェルシーに限ったことではありませんが、エドワード・グリーンが展開している靴の多くは「ポルシェ911」の影響を受けている、と言われているのです。
ポルシェから多くのインスピレーションを得ており、それがチェルシーを代表とした彼の革靴にも大きな影響を与えています。