イタリアのファッションブランドと聞くと、フェラガモをイメージする人もいるのではないでしょうか。フェラガモと言えば、イタリアのファッションブランドの中では知らない人はいないであろうと言われるほど、人気の高いブランドでもあるのです。フェラガモは様々なファッションアイテムを展開しており、世界中の人から愛されています。
イタリアのファッションブランド フェラガモとは
フェラガモは、イタリアのフィレンツェに本社を構えて活動しているファッションブランドです。
こちらのブランド自体の歴史は古く、始まりは1927年にまで遡りますが、現代でもその人気は健在で、衰えることを知りません。
それだけ、たくさんの人から愛されているのです。
フェラガモが有名になった理由としては、有名なマリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンなど、たくさんの有名女優たちが愛した、ということもあるようです。
ブランド創始者のサルヴァトーレ・フェラガモは、1910年代にアメリカにあるカリフォルニア州のサンタバーバラで、靴のオーダーや修業を手掛けるショップを開いたのが始まり、と言われています。
サルヴァトーレ・フェラガモが手掛ける靴は、発売と同時に注目を集めるようになり、その噂を聞いた有名なタレントや俳優、映画関係者などが続々と訪れるようになりました。
1920年代に入ると、ハリウッドブーツショップをハリウッドに開き、それ以降は数多くのハリウッドスターが利用するようになったことから、スターの靴職人と呼ばれるようになったのです。
フェラガモの靴は高い人気を誇るようになり、そんな時にもっと履き心地が良く、足を痛めることのない靴を作ることを決意します。
彼は南カリフォルニア大学で人体解剖学を学んでいたこともあって、体重そのものは土踏まずのアーチに垂直にかかることを発見し、その原理を数々の靴の取り入れていきます。
そして1927年に故郷であるイタリアへと帰国し、サルヴァトーレ・フェラガモの第一号店をフィレンツェにオープンしました。
これまで様々な苦労を乗り越えて努力したことが、ブランドの信頼や人気へと繋がっていき、それがたくさんの貴族やセレブなどの顧客獲得へと結びついていきました。
現在は本国のイタリアを筆頭に、アメリカやイギリス、オランダ、フランス、日本やドイツなど、様々な先進国で販売がされるようになります。
フェラガモの代表作
フェラガモはこれまで数多くのファッションアイテムを提供していますが、その中でも代表的なアイテムのひとつとされているのが、ガンチーニです。
これは1969年に初めて登場したもので、ガンチーニというのは小さいフックを表していて、ハンドバッグなどの留め金具などに利用される機能を持ったモチーフです。
そのためガンチーニと聞くと、フェラガモをイメージする人が多いという話もあります。
フェラガモの代表作にはもうひとつあり、それがヴァラです。
こちらもガンチーニと同じように、フェラガモが展開したアイテムの中では人気の作品になり、1978年にパンプスという形で登場しました。
そのためヴァラと聞くと、フェラガモのパンプスをイメージする人もいるのではないかと思います。
フェラガモのヴァラの大きな特徴は、靴の中心部にブランドの刻印が入ったゴールドプレートを使用した大きなリボンがあることです。
グログランリボンと呼ばれているシンボルは、バッグや財布、アクセサリーなどにも使用されています。
フェラガモの靴へのこだわり
フェラガモの特徴としては、靴に対して大きなこだわりを持っている点が挙げられます。
靴は履いた瞬間から快適でなければならないと言われるほど、フェラガモは靴に愛着を持っているのです。
その理由として、靴に履き慣れることは絶対にないことを挙げています。
多くの人が靴に履きなれているのではなく、靴自体が足を慣らしているのです。
靴というと、現在はその多くが機械生産されており、ひとつひとつを手作りで行うようなことは減っています。
実際はいくつもの生産工程があり、そこでは何百キロという強い圧力がかけられ、さらに叩かれながら加工されていく、そのような強い靴が足に合わせて変化していくのではなく、足が強い靴に勝手に合わせてしまうのです。
そのため数日もあれば履き慣れると思って、きつい靴を購入するのは高いリスクがある、と感じてしまうのです。
靴そのものは、履いた瞬間からその先ずっと快適な必要があり、ショップで自分の足にフィットしていなければ、どんなに待っていても絶対にフィットすることはない、とフェラガモは言っています。