ファッションの源流はローマ ライフスタイルを学ぼう

おすすめ ドイツのワイン 「アイスワイン」

きしょう
とろりとした味わいに特徴があるのが、ドイツの「アイスワイン」です。貴重さもあって、「貴族のためのワイン」とも呼ばれていました。現在でも様々な国で親しまれており、デザートワインや食後酒とも呼ばれることがあります。ワイン好きにはたまらないアイスワインの魅力を紹介していきます。



アイスワインについて

アイスワインと言っても凍ったワインではありません。

凍ったブドウを使用して造られるワインのことを言います。

アイスワインはドイツで人気の高いワインですが、カナダやオーストリアでも製造されており、ワインファンの間でも高い人気を誇るアルコールとして知られています。

アイスワインには、以下のように様々な特徴があります。



アイスワインの特徴

◆偶然から誕生したワイン

アイスワインの誕生は、実は偶然の産物とも言われています。

今から200年以上も前に遡りますが、ドイツのフランコニアと呼ばれる地方で、偶然に生まれたのです。

ある寒い冬、ランコニア地方の農場は想定外の霜に襲われてしまい、完熟したブドウが収穫されないまま放置されていました。

そして凍りついたブドウを処分することになったのですが、当時そんなに裕福ではなかった農民たちが、その凍ったブドウを使用してワインを造ってみたところ、非常に芳醇な香りと甘さを持ったワインに仕上がったと言われています。

これがアイスワイン誕生の秘話でもあるのです。

◆デザートワインの一種である

アイスワインはデザートワインの一種と言われています。

デザートワインというのは、デザート時や食後に楽しむ甘口のワインのことです。

アイスワインは自然凍結したブドウの実だけを用いて造られたものであり、デザートや食後にぴったり合います。

【送料無料】【10本限定】ベッツィンガー ヴァイサーブルグンダーアイスヴァイン 375ml瓶【ドイツ アイスワイン バーデン ボトリティス菌 甘口 極甘 ワイン ダブル 金賞 】

極甘口のデザートワインでもあり、それには理由があります。

真冬の寒さに完熟したブドウがそのままさらされてしまうと、果実内の水分が減少していき、果汁が凝縮されて糖度が高まることから、甘口のワインに変わっていくのです。

凍ったブドウの一房から採取できる果汁は、スプーン1杯程度と言われるほど、ごく少量しか生産できません。

樹にブドウを実らせたままの状態で凍らせているので、鹿や鳥などの動物にブドウを食べられてしまうことがあります。
そのような背景から、アイスワインは希少で価値の高いワインとなっています。

◆貴腐ワインよりさっぱりしたものになっている

貴腐ワインもデザートワインの一種になり、アイスワインと同じように極甘タイプです。

貴腐ワインがハチミツのような甘さを持っている一方で、アイスワインは全体的にさっぱり感のある飲み口が特徴で、口に含んだ瞬間に芳醇な甘さを実感できるようになります。

その芳醇な香りと甘さには、多くのワインファンが魅了されているのです。

◆1980年代からはカナダでも製造

アイスワインはドイツで偶然に誕生したものですが、カナダでも製造されているのです。

ドイツでアイスワインの製造に携わっている生産者たちは、アイスワインの安定供給を目指せる場所を求め、カナダに移住することになります。

そして1980年代以降、極寒の冬を迎えるオンタリオ州のナイアガラ・オン・ザ・レイク地方で、アイスワインの製造をスタートしています。

◆現在の主要生産国

アイスワインという名前は国際登録商標であり、現在はオーストリア、ドイツ、カナダの3ヶ国だけで生産されたものにだけ用いることができます。

それ以外の国でも同じ製法によって造られることがあるかもしれませんが、その場合であっても、製品名をアイスワインにすることはできないのです。



主要国別のアイスワインの特徴

◆カナダのアイスワイン

カナダは冬の寒さが厳しいのが特徴で、アイスワインの製造に適した地域でもあります。

様々な地域で生産されていますが、その中でもナイアガラが多いです。

ナイアガラは栄養豊富な土壌に加え、オンタリオ湖から吹き抜ける風が、夏の暑さや冬の厳しい寒さから木を保護してくれます。

そのような自然条件がブドウ栽培にぴったりというのが、生産が多い理由です。


(送料無料)カナダ&ドイツ アイスワイン3本セット 赤・極甘口×1+白・極甘口×2 200ml×2+375ml×1 -BBCC-

◆ドイツのアイスワイン

ドイツでは実際に収穫されたブドウを糖度によって格付けしており、「トロッケンベーレンアウスレーゼ」、「アイスヴァイン」、「ベーレンアウスレーゼ」、「アウスレーゼ」、「シュペトレーゼ」、「カビネット」の順になっています。

この中でもアイスワインは、上から2番目の等級になっています。

ドイツ産の大きな特徴はアルコール度数5.5%と、一般的なワインよりも低いアルコール度数である点です。

◆オーストリアのアイスワイン

オーストリアでは、1171年からワインを生産しています。

オーストリアでは、シュロス・ゴベルスブルクで造られている「グリューナー・フェルトリーナー・アイスワイン」が有名です。

きしょう
ドイツで偶然に誕生したアイスワインは、ドイツ以外にもカナダやオーストリアなどでも生産されています。中でもドイツのアイスワインは、アルコール度数が低いのが特徴です。さらにオーストリアでは、「グリューナー・フェルトリーナー・アイスワイン」に定評があります。